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7.
18 MHz
逆デルタ ループ

6.
18 MHz
デルタ ツエップ


5.
はしご フィーダ 給電
HF GP

4.
はしご フィーダ 給電
HF 水平ワイヤ ANT

3.
14/18/21 MHz
垂直 ANT>


2.
旧 HF ANT 改造

1.
旧 HF ANT

B1 HF アンテナ

1.
旧 HF アンテナ


1) 7 m 垂直エレメント + 水平ラジアル + AH-4
2011 year end ant 2011 year end vert 2
アンテナチューナー AH-4 はすぐれもの、怪物だ。 もう 20 年近く、雨ざらしの屋外で使っているが、現役。 脱帽。 自分の方が先にリタイアしてしまった。

当局 HF アンテナは、開局当初から主としてバーチカル。 AH-4 を手に入れた当初は、4 m 垂直エレメント、AH-4、ステー兼用のラジアル 3 本斜め引き下ろし、という標準的な形でやっていた。 エレメントは 短いが、 3.5/7/10 MHz の各バンドは便利に使え、性能も満足すべきものだった。 ただ、斜めに引き下ろしたラジアルが目立つのが気になっていた。

そのため、給電点を下げ、水平ラジアルとし、写真の逆 T 字型に作り直した。 垂直エレメントは、ほぼ 7 m。 その下部 3.5 m はアルミパイプ 38 mmφ と 32 mmφ のつなぎ、上部は 3.5 m FRP 釣竿に 0.5 mm ステンレスより線を巻きつけ。 ラジアルは 同じより線 7m を 3.5m の釣竿に巻きつけたもの 2 本を一直線上、水平に展開。 

ものの本には、ラジアルは多ければ多いほうがいい、 10 本以上を推奨、とある。 とんでもない。 電気的にはそうだろうが、プロの局ではなし、近隣から見た目も考えないと無線は長続きしない。 2本ラジアルのこんな簡単なアンテナでも、周波数と時間を選べば、CW で地球の裏側まで届く。

2) ルーフ接地 H24/2012 年夏
roof ground 1.jpg さらにこの水平ラジアルの代わりとして、2本のラジアル線を 2 階軒先の雨どいに隠したもの、屋根の上に放り投げたもの、アンテナ支持枠の鉄パイプにアースをとったもの、を試してみた。 雨どいに入れたもの、屋根に放り投げたものは結構使えるようだったが、AH-4 のチューニングが安定しないときもあり、うまくなかった。 これらは没。

ある日、屋根と屋根の境目の鉄板に気が付いた。 写真のように浅い V 字形の境目に沿って、かなり厚いステンレスの板が屋根の天辺まで 4 m 位敷いてある。 幅は 50 cm 位か。 軽自動車の屋根ほどもない面積だが、静電容量による屋根全面と結合したアースになるかもと考え、水平ラジアルを AH-4 のグランド端子から外し、少し長いワイヤで、そのステンレス板に接続してみた。 あまり期待はしていなかったが、以外にもいい感じであった。

このアイデアは、以前ジムニーに 7 MHz アンテナをつけていたときに気づいたもの。 高い開けた場所は、間違いなく交信にいいが、それがすべてではなさそうで、 車直下の地面の影響も非常にあるようだった。 アースは車のボディーに取っているつもりだが、実際はその下の地面との静電容量を介して、大地アースを利用しているのではないだろうか。 高周波の世界は、直流や商用周波とは、まったく別物のようだ。
roof ground 2 roof ground 3
これはいけるということで、水平ラジアルを取り外し、エレメント、AH-4 共に、さらに軒先まで下げ、この屋根鉄板を使って運用してみた。 結果は上々で、AH-4 のチューニングは、以前よりはるかに速く、安定した。 以前は天候によっては、アンテナ自身あるいは近隣の浮いた金属物体の帯電、放電からくるノイズが感じられたが、これも気にならなくなった。 後日、屋根の尾根部分もステンレスの板と気が付き、これもパラに接続した。

ラジアルがなくなって、外観はすっきりし、アンテナ自体の自立性も格段に向上した。 夏であったので、その後すぐに最初の台風が来たが、あえてそのままにして様子を見た。 まったく問題なかった。 エレメントの上部は大揺れだが、細身の釣竿なので見た目にも不安感を与えない。 この不安感がないのがなによりも大事だ。 以前は台風時はアンテナの上げ下ろしを行っていたが、不要になった。 その後の台風、今春の強風すべて OK だった。

当初と比べると、給電点は 2 m 近くも下がってしまったが、アンテナ性能は下がった様子もなく、外観はすっきり、ノイズにも風にもめっぽう強く、AH-4 動作は安定、といいことずくめとなった。

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